【最新】北海道大学 法学部三年次編入合格体験記【R2年度】

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大学編入
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この度ご縁があり、コタニさんのブログに私の編入体験を恥ずかしながら寄稿させていただくことになりました。綾鷹(@Zap3P)と申します。

今回令和二年度に実施された北海道大学の法学部の三年次編入試験に合格し、編入することになりました。来年に受験される方々に少しでも参考にしていただければと思い書かせていただきますが北海道大学法学部や国立大学の法学部の体験記は、他の方々も多く書かれていますので、割愛できるところは割愛させていただきます。

 

編入した経緯

編入について考えだしたのは、一年生の秋ごろだったと思います。少しさかのぼりますが四月の入学以後、私は大学の授業をなんとなく受け、何の目的もなくアルバイトをし、惰性で生活をしていました。

しかしそういう生活を続けるうちに将来に不安を抱き、とりあえず精一杯勉強しようと思い大学の講義とTOEICに当面は力をいれようと決意しました。この時、一年の九月でした。

しかし何事にも飽き性な私はそんな決意も束の間、すぐにまた惰性の日々に戻ります。大学の講義にも出るけれど勉強は試験前だけ、TOEICも金フレは買ったけれど最初の400語くらいをパラパラ見ているくらいという生活を1月まで続けました。

編入という制度は10月くらいに知っており、学部も法学部でTOEICの勉強もしているので独学で神戸を受けようかなという甘い考えを持っていましたが、一月に、ある編入予備校の相談会のようなものに参加し、私が独学で神戸を受けようと思っている話や学校の成績やTOEICの成績などを見せたところ、過去の受験生がどれだけ大変な思いをして合格したか、また私の考えがどれだけ甘いかという話をされました。とはいえそれだけで即決して予備校に入塾はしませんでした。

それから一か月間くらい、予備校に入るかについて考えました。そのあいだ編入試験に要する金銭的負担が決してすくなくないこと、万が一合格すれば将来の選択肢が大きく拡がるかもしれないこと、しかしどこにも合格しなければ一年間棒にふってしまうかもしれないこと、そして編入においてはその可能性が決してすくなくないこと等のいろいろな考えが錯綜しましたが、結局、今のままでは何も変わらないと考え予備校に入ることにしました。

 

志望校選び

最終的に、第一志望が北海道大学に決まったのは二年の九月ごろでした。もともとは大阪大学が第一志望だったのですが、3000字の志望理由書(注 大阪大学 法学部の志望理由書は研究計画書のようなもの)が間に合わないというなんとも間抜けな理由で、半ば強制的に北海道大学に変更しました。

志望校選びにあたっては、勉強の環境がよさそうなところというふうに漠然と考えていました。その他、国立大学にどうしても編入したかったので他にも国立大学をいくつか受験することにしました。

 

志望校を決めてから本番まで

北海道大学を志望校にしてからだとあまりにも短いので、予備校に通い始めた2月~本番前を科目別に概観します。

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英語について

英語は予備校に2月から11月まで通っていました。学習内容を時期に沿って表すと、2月~7月の予備校の授業では、長文を5文型に基づいて訳しながら、その文中にでてくる文法単元を復習するといった授業がされました。(基本的に編入の英語個別試験は英文全訳です)このときの長文の難易度は大学受験の大阪大学や京都大学より少し簡単なくらいと考えてもらえばいいと思います。

7月までの英語のクラスは志望学部ごとに分かれておらず、経済・教育・文学部志望の人たちと同じクラスでした。その為長文の内容は経済や歴史や教育などさまざまなものを幅広く扱いました。

私は大学受験では私立専願だったため、和訳問題を解くことに全く慣れておらず最初は全然上手く和訳ができませんでしたので最初の2~3か月は長文一題を訳すのに5~8時間かかっていました。はっきりと勉強記録をつけていた訳ではないので曖昧ですが、夏休みまでは勉強内容の6~7割を英語に割いていたと思います。

8月ごろから、過去問を扱い、長文の内容は法学や政治学に変わりました。この頃の英語の勉強状況は毎週2~3題長文(基本的には編入試験の過去問その他稀に院試)を全訳し、単語帳(予備校で配られた、過去問から単語を抜粋したもの)を解きました。

長文はそのほかにも自由課題なども配られたので、総じて、本番までには様々な大学の過去問を40~50程度説いたのではないかと思います。ちなみに予備校の単語帳には約800単語くらいの単語がのっています。

専門科目について

夏休み明けまでは、上述したように、大阪大学が第一志望だったため、法学を中心に勉強していました。予備校の授業で毎回演習問題がレジュメに載っており、それを解いて添削してもらうといった形で勉強していました。

ですが法学部に在籍しており、憲法民法刑法総則の講義は大学で受けていたのと、大阪大学では実定法の問題がそれほど出題されてないこと、元々実定法が苦手なことを理由に実定法はあんまり勉強していませんでした。

ただ九月直前くらいに北海道大学に志望校を変更したので、そこから一転して政治学、実定法の勉強をはじめました。といってもすでに大学などで二度三度勉強していたので、どちらかというと、タンスの奥で眠っていた知識を引っ張りだしてきてなんとか使えるようにした、といった感じです。

法学編入は、京大や阪大を一本釣りしようとでも思わない限り、実直に勉強している人かつ複数受験の方であればどこかしら引っかかっている観があります。予備校には、約10か月で80~100枚くらいの添削をしてもらいましたが、そのうち8割くらいがⅭかⅮ評価(A+が最高評価)でした。

従って、合格発表を見るまで、自分の不合格を信じて疑いませんでしたがなんとか合格できました。

総括すると、一年の間は大学の講義と試験勉強で実定法と政治学を勉強、二年の最初から夏までは基礎法を英語の合間に、夏以降に実定法と政治学を詰め込んだ、という風になります。

 

試験当日に関して

試験科目等については大学側が公開していましたので、ご自分の目で確認をお願いします。

令和三年度がどうなるかはわかりませんが、私の時は六法と英語の紙辞書は持ち込み可能でしたので、六法は日ごろから、紙辞書は遅くとも夏ごろから使うようにすると試験のときにすぐに引けると思います。(実際の試験では六法を使う問題は出ず、英語辞書は10~20単語くらい引きました)

 

募集人数や試験倍率

この辺りも大学側が公開していましたので、ご自分の目で確認をお願いします。

ただ私は、あまり倍率のことを考えず、倍率がいくらであろうと合格すると思われる点数(英語8割専門8割)を目標にしていました。

というのも、倍率が何倍でだいたいこの中のどれくらいが記念受験層で・・・という杜撰な推測は、私にとってなんら安心の根拠とはならなかったからです。

勿論この8割という目標も、編入試験の問題は基本的に専門も英語も論述であり、明確な採点基準が受験生に示されていないので、私の主観的な感触に過ぎませんでしたが、私の予備校での会心の出来の添削はいつも評価がよかったため、ある程度は実際の採点においても比例するだろうと考えていました。

 

試験対策や使用した教材

実定法の参考書に付いては、私が述べるまでもなく、多くの合格者の方々が書かれていますので割愛します。政治学においては、以前呟きましたが、liberal artsの政治学をお勧めします。

私は基本的な参考書で基礎的な概念・原理を学んだあと、それらが実際社会のなかでどのように機能しているかを知りたいと思い、中公新書の『ポピュリズムとは何か』『正義とは何か』『国際秩序』等を読みました。

恥ずかしながら、試験前に一気に読んだので今ではあんまり内容を詳しく覚えていませんが、それでも理解が深まったと記憶しています。

どうしても基本的な初心者向けの参考書は丁寧に、説明的に、網羅的にならざるを得ず、その反面つまらないと感じると思います。ですからこういった近年の社会状況を踏まえた本を読むとより理解がはかどると思います。

法学に関しては、あまりこういった勉強をしなかったので特におすすめできるような本はありません。

ポピュリズムとは何か – 民主主義の敵か、改革の希望か (中公新書)

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正義とは何か-現代政治哲学の6つの視点 (中公新書)

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国際秩序 – 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ (中公新書)

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受験生に向けてアドバイス

Twitterではこの1月から3月にかけて一気に100人くらいの編入受験生からフォローを頂きました。 自分を卑下するわけではありませんが、私は特に将来の目標や確固とした目的をもって編入を志望したわけではないので、そのため受験生の方でしっかり目標をもっている、あるいは既に自分の研究してみたいテーマがある、という方を見かけ、その向学心に非常に驚いています。

よって、あまり私が言えることはないのですが、二つだけ言わせていただきます。

一つ目に、Twitterの合格者を過信しないでほしい、ということです。

私がTwitterを始めた一年前に比べ、Twitterでの合格者の情報発信が飛躍的に増えています。無論これ自体は非常に良いことです。情報を多面的に捉えることができるようになり、編入に関する不明瞭だった部分がどんどん可視化されています。

ですが、編入合格者はあくまでも一個人に過ぎず、指導能力があるわけでもなく、ましてや編入試験は人格を審査される訳ではありません。したがって情報発信をしていても、裏付けがしっかりしていなかったりします。

また合格者の純粋な他意のない情報であっても、合格者と受験生の認識の主観と客観の違いや単に情報が古いといったこともあります。そして、殊に独学の受験生は、情報の確固とした有用性を判断する軸を持つことができず、不透明な情報に振り回されやすいので、気を付けてほしいと思います。(私はこのせいで大学受験の塾選びを失敗したので編入ではそうならないように編入を決めてからすぐ予備校に通いました)

二つ目に、志望校はなるべく高く設定した方が良い、ということです。

特定の大学に、何らかの明確な理由をもって志望する、という方は参考にならないと思いますので、飛ばしてください。私は志望校を考える際、予備校の先生に特に目標がないなら旧帝を目指せ、と言われました。

上述の通り、私は大学受験ではMARCHや関関同立を主に第一志望としていた層です。(そしてそれらに全て落ちました)その私が旧帝を受けるなんて、と思いましたが今ではその助言が非常に役に立ったことを痛感しています。

何故なら、悲しいかな、中堅国立や一部旧帝であっても、合格者の多くは半数以上が第一志望のすべり止めとして受験しているようでした。

なので漠然と国立に行きたい、勉強環境の良いところへいきたい、とお考えなのであれば旧帝や筑波、神戸などを第一志望とされることをお勧めします。

 

最後に一言

受験し終えた今では編入自体に興味がなくなりつつある、というのが率直な気持ちです。予備校に通いながら編入情報を得るためにTwitterをしていましたが、その目的も果たされ、また今度は私が積極的に情報発信をしていこうという気概もありません。

なので公然と編入についてつぶやくことはますます少なくなってゆくと思います。ですが自分もいろいろと先輩方の情報を得てきたので、細々と質問を返したり相談にのっていけたらいいなと思っています。

以上で体験記を終えたいと思います。拙い文章ではありましたが、お読み頂きありがとうございました。コロナによって編入試験のみならず、当面の社会生活もままならないなか勉強を続けられる受験生の皆様が、希望通りの大学へ編入されることを心より御祈念申し上げ、終わりたいと思います。お読み頂き本当にありがとうございました。

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